ハナマンテン、地産地消にかける思いと超強力小麦【埼玉】

ハナマンテンについて

グルテン豊富なハナマンテン

ハナマンテンはモチモチ感が強く、麦の香りが豊富な強力小麦粉であることは既にご紹介しました。ハナマンテンは、これまでに日本で生産されてきた小麦に足りなかった「グルテン」を豊富に含み、パンや麺などにキャラクターを与える新しい小麦として期待されています。
 

地産地消、ハナマンテンに関わる人たち

埼玉県では歴史的に粉ものを食べる食生活が根付いていました。これは小麦と米の二毛作が長い間行われてきたからだと推測されます。このように小麦の栽培は盛んだったものの、コシのある強力粉がなかったため、地元のパン屋さんやラーメン屋さんなどから「強力粉がほしい」という強い要望があったのです。
 
ハナマンテンは地元で栽培、加工され、地元でおいしく調理され、そして地元で消費される、地産地消という理念の下に育ってきました。
 
今でこそ、軌道に乗ってきたハナマンテンの地産地消ですが、多くの人の苦労がありました。強力というのは字面だけ。栽培にはひじょうに気をつかう品種でした。丈が短い割にはしんなりと倒れやすく手がかかりました。また、赤カビ病という病気にかかりやすいという弱さもありました。
 
手がかかる子供ではありませんが、つきっきりで面倒を見ることにより、長い時間はかかったもののハナマンテンの性格がわかってきました。軟弱な割にはたい肥の量が少なくてもきっちり生育することが分かったのです。現在でも栽培に難しさがある品種ですが、農薬や化学肥料にあまり頼らない、エコで安全な栽培ができることは、ハナマンテンの大きな魅力です。
 
ハナマンテンで作るパンは小麦の風味が強く出ることが魅力。その魅力を活かすために、他の小麦粉との配合、寝かせる時間を長くとる、などの工夫をしています。
 
また、ハナマンテンの「口どけの良さ」を指摘するパン職人さんもいます。水分を豊富に含んでいるので、焼き上がりがやわらかく、それが「口どけの良さ」につながるのです。ただ、栽培同様にパン作りをする際もコツが必要な小麦粉のようです。普通にパン生地を仕上げようとすると、何か少し難しい。でも少し手をかけてあげるとおいしさで応えてくれる。それがハナマンテンの良いところなのです。
 
パン屋さんなど、ハナマンテンを実際に加工している人々も地産地消の考え方に賛同しています。地元埼玉の小さな住宅街にあるパン屋さん「和むぎやろくじゅう」は、「地元に根付いたお店」であることを最も大切にしています。「和むぎやろくじゅう」では、可能な限り、埼玉県で生産された食材を使ってパンやその他のメニューを仕上げています。地産地消で食の安全を追求するそのスタイルは、ハナマンテンの生産者、製粉業者、そして実際に食品に加工する業者さんすべてが共有しているのです。
 

こんな料理もハナマンテンでおいしく

ハナマンテンは埼玉県の他には、元々開発された長野県でしか栽培されていません。生まれ故郷の長野県でも2009年頃から栽培が始まったという新しく、そして珍しい品種でもあります。ハナマンテンは超強力小麦で、麺を打つには最高の小麦粉です。中華麺にすると伸びにくく、コシの強い麺に仕上がることはご紹介した通りです。うどんを打つ際に使えば、やはりコシの強い麺を作ることができます。
 
コシが強く、風味が香るハナマンテンを使用したうどん。季節の野菜やキノコといっしょに炒めれば、ヘルシーな野菜焼きうどんのできあがりです。トマトソースや粉チーズで味付ければ、ちょっとした洋風うどんの完成です。
 
麦の風味を極限まで活かすなら、シンプルに冷やし中華がおすすめです。ちょっと固めにゆでた中華麺にきゅうりとトマト、ハムなどの具材をトッピング。シンプルだけどストレートにハナマンテンの魅力が楽しめる一品でしょう。
 

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